名称不詳も寛永2年(1625)の「常陸国新治郡府中御縄打水帳」に「中の内」の記載あり。近世中期以降、香丸組に属する。町内には隈宮福徳稲荷神社が鎮座する。
獅子頭
明治3年(1870)の大火で焼け残った町内の隅の宮稲荷神社の御神木とされた欅の木を使って作られたもので、東京下谷から有坂正右衛門を石岡へ呼び寄せ8ヶ月の制作期間を要した。通常の寄木造りではなく、一刀彫の応用技法で彫られている。
[材質]
ケヤキ
[作成年代]
明治29年(1896)
[製作者]
有坂正右衛門
[寸法(縦×横×高さ)・重量]
680×700×540(宝珠含む740)mm・約30kg
[祭礼時以外の保管場所]
福徳稲荷神社
獅子全体
現在は荷馬車の上に丸太材、角材で小屋を組み上げているが、明治期には竹で小屋(やぐら)を組み上げ、幌をかぶせたものを肩で担いだと伝承される。
[材質]
小屋:スギ 幌:木綿
[作成年代]
小屋:平成12年(2000) 幌:平成27年(2015)
[製作者]
小屋:神長亮/仲之内獅子舞保存会員一同 幌:山内操
[小屋寸法(縦×横×高さ)]
4500×2000×2100(3100)mm ※括弧内は飾りを含んだ高さ
[祭礼時以外の保管場所]
小屋:町内保管小屋 幌:福徳稲荷神社